元結(もとゆい)
Motoyui (Paper Cord for Hair Tying)
元結は、古くから日本髪を結う際に欠かせない、髪を束ねるための撚り紐(よりひも)です。主に丈夫な和紙を細く裁断し、それを強く縒(よ)って作られています。
江戸時代の髪結いや女性たちは、この元結を用いて、髷(まげ)の根元や毛先をしっかりと結び、髪型が崩れないように固定しました。髪を結んだ上から、元結が隠れるように髪を巻きつけたり、時には結び目に装飾的な意味を持たせる色付きのものを使用したりもしました。
当時の元結は、非常に細くても強度があり、油をつけた髪にもしっかりと馴染むように工夫されていました。また、使い捨てではなく、何度も再利用されることが多かったため、品質が重要視されていました。
この元結は、単なる紐ではなく、複雑な日本髪の構造をしっかりと支え、当時の人々の日常的な美意識を体現した、結髪文化の基本となる道具です。
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| 年代 | 江戸時代〜現代(一部の伝統的な髪型に使用) |
| 用途 | 髪を結い束ね、髷(まげ)の根元や毛先などを縛り固定するために用いる。 |
| 寄贈者 | 日本理容七和会 |
