理容ミュージアム

髪結道具箱

Edo Period Barber's Tool Chest

江戸時代の理髪師である「髪結い」は、得意先を回って髪を結う出張サービスが主だった。この髪結道具箱は、彼らが仕事に必要な細々とした道具を整理し、持ち運ぶために欠かせないもので現代の理容師の道具箱とは異なり、木製でシンプルな造りですが、そのデザインには当時の工夫が凝らされている。

  • 階段状の引き出し: 髷を結う工程で使う道具(櫛、元結、油など)を種類ごとに分けて収納し、作業中に必要なものをすぐに取り出せるように工夫されています。
  • 深い上部の空間 ここには、鬢付け油の容器や、作業で使う布などを入れていたと考えられます。
  • 素材と風合い 長年の使用により、木肌には油の染みや道具があたった跡が残り、当時の髪結い職人の手仕事と、人々の「髪」へのこだわりを今に伝えています。

この道具箱は、単なる入れ物ではなく、当時の「髪結い」という職業の文化と、人々の身だしなみを支えた生活道具そのものだった。

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年代 江戸末期〜明治初期
分類 理容備品
寄贈者 秋永八朔氏(群馬)